いつも大混雑の薬局がなぜ大ピンチ? 国の『門前減算』と賢い薬局の選び方

2026.6

A: ねぇ、大病院の前にある調剤薬局っていつも患者さんでギューギューじゃん? めちゃくちゃ儲かってそうなのに、いま消滅の危機なんだって噂を聞いたんだけど……本当なの?

B: それ、マジなんだよね。いわゆる「門前薬局」ってやつなんだけど、いま国からの猛烈なリストラの波にさらされてて、大ピンチに陥ってるんだよ。

A: えーっ、あんなにお客さん入ってるのに潰れそうなの!? なんで?

B: 薬局の稼ぎの仕組みがポイントでさ。薬の代金そのものは原価とほぼ同じだから、儲けはほぼゼロなのよ。じゃあどこで稼ぐかっていうと、調剤の手間や知識に対する「技術料」なんだ。その基本給にあたるのが「調剤基本料」ってやつなんだけど、国がここに「門前減算」っていう強烈なペナルティをぶっ込んできたの。

A: 門前減算? なにその露骨な名前。

B: 特定の大病院からの処方箋が8〜9割を占めてたり、病院の敷地内にあったりする薬局は「基本料をガッツリ削るよ!」っていうルール。病院の前の一等地って家賃も高いし、スタッフもたくさん雇わなきゃいけないでしょ? そこへ基本給をバッサリいかれたもんだから、どんなに患者をさばいても経営が立ち行かなくなっちゃうよね。

A: うわ、容赦ないね……。でも、国はなんでまたそんな意地悪みたいなことするわけ?

B: 実はね、一部の大手チェーンや病院がやらかしてきた「いたちごっこ」に、厚生労働省がガチギレした結果なんだよ。

A: ガチギレ(笑)。過去に何があったの?

B: 昔、敷地内への出店がダメだった頃は、フェンス1枚挟んで「公道に面してます〜」って言い張る脱法まがいの出店が横行したんだ。で、国が「じゃあ移動が大変な患者さんのために敷地内出店を解禁するよ」って緩めたら、今度は大手チェーンが大学病院の一等地を奪い合って、毎月数千万から数億円もの莫大な賃料を払うマネーゲームになっちゃった。

A: 患者さんのためじゃなくて、利権と患者の囲い込みになっちゃったんだ。

B: そう。あげくの果てには大手による薬歴の改ざんや不正請求まで起きてさ。「税金や保険料を食い物にするな!」ってことで、国が「依存度が高い薬局は徹底的に締め上げる!」って強硬手段に出たわけ。真面目にやってる薬局まで巻き込まれちゃってるのは気の毒なんだけどね。

A: なるほどなぁ……裏にそんなドロドロ劇があったとは。じゃあ、利用する私たち患者側はどうしたらいいの?

B: これからは「病院の前にあるから」って理由だけで選ぶのはやめて、生活圏内で「かかりつけ薬局」を持つのが自衛策になるよ。選ぶポイントは3つ!

  • 自宅や職場の近くにあるか: わざわざ大病院の前で何十分も待たずに、自分の生活圏で受け取るほうがラク。
  • サポートが手厚いか: 24時間対応や在宅医療をやってたり、処方箋がなくても健康相談に乗ってくれるところ。
  • 「かかりつけ薬剤師」がいるか: いろんな病院から出た薬の飲み合わせや過去のアレルギーを、ぜんぶ把握してくれる専任の薬剤師さんを見つけること。

A: なるほど! 病院の目の前でボーッと待つより、家の近所で何でも相談できる「街の保健室」みたいな薬局を作ったほうが、ずっと安心ってことね。

B: まさにそういうこと! これからは薬局も「近さ」より「付き合いやすさ」で選ぶ時代なんだよね。