2025/04
登場人物
Aさん: 最近、病院のニュースにちょっと興味が出てきた人
Bさん: 薬剤師会のニュースに詳しい(つもり)の人
Aさん: へー、なんか日本病院薬剤師会ってところが、地域病院への薬剤師の出向について初めて調べたんだって?それって一体何が分かったのさ?
Bさん: おっ、Aさんも病院ニュースにアンテナ張ってきたね!簡単に言うとさ、大きな病院から地域のちょっと小さい病院に薬剤師さんが期間限定で行くことで、地域病院の病棟の仕事が結構うまく回るようになってるって話だよ。
Aさん: ふーん、薬剤師さんが出向するだけで、そんなに変わるもんなの?病棟の仕事って、お医者さんとか看護師さんがやってるイメージだけど。
Bさん: そこがミソなんだよね!地域病院って、薬剤師さんの人数が少なかったりして、入院してる患者さんの薬のこととか、なかなか手が回らなかったりするんだって。でも、大きな病院から経験のある薬剤師さんが来てくれると、薬の専門的な知識で色々サポートできるじゃん?
Aさん: なるほどね!それで、具体的にどんな良いことがあったの?
Bさん: 例えばね、「病棟薬剤業務実施加算1」っていう、入院患者さんへの手厚い薬のサポートをした病院がもらえるお金を、またもらえるようになった病院があったり、今まで全然できてなかった病棟での薬剤師の仕事をイチから立ち上げたりできた病院もあったみたいよ。
Aさん: へえー、お金がもらえるようになるのは大きいね!他には?
Bさん: あとは、人手不足でなかなかできなかった病棟の業務を再開できたとか、患者さんのおうちに行って薬の説明をする訪問服薬指導ができるようになったとか、色々なプラスの効果があったみたい。マニュアル作ったり、お医者さんに薬のことで確認する手間を減らす工夫をした薬剤師さんもいたらしいよ!
Aさん: すごいじゃん!薬剤師さんって、薬局で薬渡すだけじゃないんだね。
Bさん: そうそう!病院全体で見ると、薬剤師さん同士のコミュニケーションが良くなって、みんなで協力して仕事ができるようになったおかげで、残業が減った病院もあったんだって。これからもっと病棟の仕事が良くなるかもって期待されてるみたいだし。
Aさん: 他の医療スタッフからの評判はどうなの?お医者さんとか看護師さんとか。
Bさん: そこがちょっと微妙なところもあってね。お医者さんとか看護師さんからは、「薬の治療の質が上がった」とか「薬に関する仕事が楽になった」っていう声もあったんだけど、一方で「別に何も変わったことはないかなー」って感じの人も結構いたみたい。
Aさん: あらら、せっかく頑張ってるのに、気づいてない人もいるんだね。
Bさん: そうなんだよ。だから、薬剤師会も、もっとこの制度の良いところをみんなにアピールしていく必要があるって言ってるみたい。
Aさん: なるほどね。出向期間とか給料はどうなってたの?
Bさん: 出向期間は3ヶ月ってところが多かったみたいだけど、短いと感じた病院が多かったみたい。給料はほとんどが出向先の病院が払ってたみたいだよ。
Aさん: ふむふむ。で、薬剤師会の偉い人はなんて言ってたの?
Bさん: 会長さんはね、「薬剤師さんが出向することで、調剤とかだけじゃなくて、病棟での患者さんのサポートが充実したのは期待以上だった!」って喜んでたよ。あと、もっと長い期間、半年とか1年くらい出向してもらった方が、お互いにとって良いんじゃないかって言ってた。
Aさん: 長い方が、色々学べるし、地域病院にもっとノウハウが残るってことかな?
Bさん: そういうこと!で、2026年の診療報酬の改定に向けては、出向した薬剤師さんが元の病院に戻った後も、出向先と出向元の両方の病院で、医療の質がちゃんと上がるようにすることが大事だって言ってた。どうやって効果を測るかも検討してるみたいだよ。
Aさん: なるほどねー。なんだか、薬剤師さんの出向って、地域医療にとっては結構良い取り組みなんだね!
Bさん: そうみたいだね!ただ、もっと多くの人にメリットが伝わるように、これからが大事って感じかな。