2025/06
薬局・薬剤師の偏り問題って?
A: 最近、ニュースで「薬局や薬剤師が都市部に集中してる」って話を聞いたんだけど、どういうこと?なんか深刻な問題らしいじゃん。
B: ああ、それね。実は厚労省のデータで、それがはっきりわかってきたんだ。全国に薬局が6万3000軒もあるんだけど、東京とか大阪みたいな都会ばかり増えてて、地方だと逆に減ってる所もあるんだって。
A: へえ、そうなんだ。薬局の数もそんなに多いんだね。薬剤師さんも増えてるの?
B: うん、増えてるよ。2022年度には19万人もいて、処方箋の増えるペースよりも薬剤師さんの数が増えてる。しかも、そのほとんどが「薬局」で働いてるんだ。
A: 薬局で働く人が多いって、何か問題なの?普通のことじゃないの?
B: それが問題なんだよ。薬局の薬剤師さんが増えすぎてる一方で、病院で働く薬剤師さんが足りなくなってるんだ。**「薬局に偏りすぎている」**って言われてる。
A: え、そうなの?病院の薬剤師さんって、そんなに重要なの?
B: もちろん!病院で働く薬剤師さんは、患者さんの薬を管理したり、飲み合わせが悪い薬がないかチェックしたりする、すごく大事な役割を担ってるんだ。薬の事故を防ぐためにも、すごく重要なんだよ。
A: なるほどね。じゃあ、病院の薬剤師さんを増やさないといけないってことか。でも、どうすればいいんだろう?
B: それが今、国が話し合ってることなんだ。薬剤師会とか医師会とかの偉い人たちが集まって、いろいろ提言してるよ。たとえば、「都会ではもう新しい薬局を作るのをやめよう」とか、「薬剤師が足りない地方の薬局を、都会の余裕がある薬局が助けてあげよう」みたいな案が出てる。
A: 薬局同士で助け合うっていいね。他には何か言ってる?
B: 医師会の人は、**「薬局にいる薬剤師を病院にシフトさせるべきだ」**って強く主張してる。患者さんの代表の人も同じ意見で、多くの学生が薬局やドラッグストアに就職しちゃうから、国がしっかり対策しないといけないって言ってるんだ。
A: 確かに、病院の薬剤師さんが増えてくれると、患者としても安心だよね。これからどうなるんだろう?
B: この話は、2026年度の診療報酬改定っていう、医療のルールを大きく変える話し合いで議論される予定なんだ。これからますます外来患者さんが減っていく中で、地域医療をどう守っていくかっていうのが大きなポイントになりそうだよ。