「これだけは切らすな!」厚労省が決める薬の優先順位とは?

2025/06

A:最近ニュースで「供給確保医薬品」とか「重要供給確保医薬品」って言葉を見たんだけど、正直よくわからないんだよね〜。なんか新しい制度?

B:あー、それね。簡単に言うと、厚生労働省が「医薬品が足りなくなる」って問題に本腰入れ始めたって話だよ。

A:へえ、なんで今さら?なんか大きなきっかけがあったの?

B:最近、いろんな薬が供給不安定になってるでしょ?風邪薬とか抗生物質とか。「この薬ないから処方変えますね〜」ってことも増えてるし。だから今年5月に薬機法と医療法が改正されて、「供給確保医薬品」っていう新しい区分ができたんだよ。

A:へー。それで何が変わるの?

B:今までは「安定確保医薬品」って名前だけで、法的な力はそんなになかったの。でもこれからは、ちゃんと法律で「これは大事な薬だから、何があっても供給止めるなよ」っていうのを、厚労省が正式に指定できるようになったの。

A:じゃあ「供給確保医薬品」ってのはその大事な薬のリストってこと?

B:そうそう。それに中でも特に重要なやつは「重要供給確保医薬品」って名前で、より優先的に扱われる。ざっくり言うと、重要度ランクA・B・Cのうち、AとBが「重要」、A〜C全体が「供給確保」ってイメージだね。

A:なるほど〜。でも、それ誰が決めるの?

B:そこで新しくできたのが「医療用医薬品迅速・安定供給部会」っていう会議体。厚生科学審議会の下に設置されて、専門家とか製薬会社の人、薬剤師、医師とか、20人くらいで構成されてるんだって。

A:なんか難しそうだけど、大事そうな会議だね…。

B:うん、そこで「この薬は供給確保医薬品に指定した方がいいんじゃない?」って議論して、厚労大臣に提言するわけ。要するに、薬の命綱を握ってる会議とも言えるね。

A:で、その部会って他の会議とも連携するの?

B:そうそう。今も「医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議」ってのがあって、そことどう役割分担するかは、今後ちゃんと話し合っていくって。

A:へ〜。じゃあ今後、薬の供給問題が減っていくって期待していいのかな?

B:そうだね。今回の制度改正と新部会の設置で、前よりずっとスピーディーに対応できるようになると思うよ。患者さんのもとに薬がちゃんと届くように、っていう本気度が見えるよね。

A:なるほど、すごくよくわかった!ありがとう〜!