2025/04/03
A: ねぇねぇ、薬局とか病院の薬剤師さんって、すごく忙しそうだけど、全部一人でやってるわけじゃないんでしょ? なんか手伝ってる人とかいるイメージなんだけど。
B: ああ、いいところに気づいたね! そうそう、「非薬剤師」って呼ばれるスタッフさんが結構活躍してるんだよ。薬剤師さんが患者さんの相談に乗ったり、専門的な仕事に集中するためにも、サポートしてくれる人はすごく大事な存在なんだ。
A: へぇー、やっぱりそうなんだ! じゃあ、結構重要な役割なんだね。
B: そうなんだよ。実際、調査によると、薬剤師さんの8割以上が非薬剤師スタッフを「重要」か「かなり重要」って考えてるみたい。
A: 8割以上も! そんなに頼りにされてるんだ。じゃあ、ほとんどの薬局とか病院にいる感じ?
B: うん、それも調査で分かったんだけど、薬剤師さんの7割くらいが「自分の職場に非薬剤師スタッフがいる」って答えてるから、かなり多くの場所で一緒に働いてるってことだね。
A: なるほど~。そのスタッフさんたちって、何か特別な資格とか持ってるの?
B: うーん、そこがちょっと色々でね。「医療事務」の資格を持ってる人とか、「登録販売者」の資格を持ってる人もいるんだけど、驚くことに半分近くの人は「特に資格はない」んだって。まあ、複数回答OKの調査だから、いくつか当てはまる人もいるだろうけどね。
A: え、資格なしでも結構いるんだ!? …で、さっき「教育」の話が出てたけど、何か問題があるの?
B: そこが今回の調査で一番大きなポイントなんだよ。すごく大事な存在なのに、なんと薬剤師さんの7割以上が「非薬剤師向けの定期的な教育プログラムがない」って答えてるんだ!
A: えっ、7割以上!? それはちょっと心配じゃない? 教材とかもないの?
B: そうなんだよ…。専用の教材も「ない」って答えた人が8割近くもいるんだ。じゃあどうやって教えてるかっていうと、「仕事しながら口で説明するだけ」っていうのが一番多くて、約7割がそうしてるって。
A: うわー… 口で説明だけって、人によって教え方違いそうだし、ちょっと不安かも。現場の薬剤師さんは、今の教え方で十分だと思ってるのかな?
B: それがね、半数ちょっとは「まあ足りてるかな」って感じなんだけど、4割以上の薬剤師さんは「足りてない」とか「全然足りてない」って感じてるみたい。結構、意見が分かれてるんだよね。
A: そっかぁ。じゃあ、その非薬剤師さんって、具体的にどんなお仕事をしてるの?
B: 本当に色々だよ。薬局に届いた薬をチェックしたり(検品)、処方箋を見て棚から薬を集めたり(ピッキング)、薬を棚にしまったり、在庫を数えたり(棚卸)、パソコンに処方箋の情報を入力したり、薬の注文をしたりとかね。
A: へぇ~、結構、薬に直接関わる大事な作業も多いんだね!
B: そうなんだよ。だから、この調査をした北海道科学大学薬学部の武田先生も言ってるんだけど、これから薬剤師さんがもっと患者さんと向き合う時間を増やすためにも、非薬剤師さんがやってくれる業務の質をちゃんと保つ必要があるよねって。そのためには、もっとしっかりした教育の仕組みとか、体制を作っていくことが大事なんじゃないかってことなんだ。
A: なるほどねー。重要な仕事をしてるのに、教育が追いついてないってことか。人手不足とか色々事情はあるんだろうけど、ちゃんと考えないといけない問題だね。よくわかったよ、ありがとう!
B: どういたしまして!