登場人物
- Aさん: 高収入の求人に目がくらみやすい、ちょっとお調子者の薬剤師
- Bさん: 経験豊富なベテラン薬剤師、冷静で現実的なアドバイスをする
Aさん: うっわー、またすごい年収の求人出てるじゃん！〇〇薬局、年収800万だってよ！マジで応募しちゃおうかな〜。
Bさん: おやおや、Aさん。また高額求人に釣られそうになってるね？ちょっと待った方がいいよ。
Aさん: え〜、だって給料高い方がいいじゃん！生活水準上げたいしさ〜。何か問題あるの？
Bさん: 高額求人には、それなりの理由があることが多いんだよ。額面通り受け取ると、後で痛い目を見るかもしれないよ。
Aさん: え、そうなの？どんな理由があるのさ？
Bさん: 例えばね、人手がめちゃくちゃ足りてない場合。本来なら複数人でやる仕事を、あなた一人で全部やらなきゃいけない可能性があるんだ。
Aさん: マジかよ！それって、何もかも全部一人でやるってこと？考えただけでゾッとするわ。
Bさん: そういうこと。あと、職場の人間関係が最悪ってパターンも結構あるんだよね。スタッフ同士がギスギスしてて、口もきかないような環境とか。
Aさん: うわ〜、それは精神的にキツいな…。せっかく高い給料もらっても、毎日嫌な思いするなんて最悪じゃん。
Bさん: でしょ？それだけじゃないんだよ。年間休日が極端に少ない場合もある。普通の薬局なら110日とか120日くらいあるのに、60日とか70日しかないとかね。
Aさん: えええ！休み少なすぎ！それって、ほとんど働き詰めじゃん！自分の時間なんて全然ないじゃんか。
Bさん: そういうこと。しかも、風邪ひいてもなかなか休めない雰囲気の職場だったりね。「人手が足りないから、無理してでも出てきて」みたいな。
Aさん: それってブラック企業じゃん！ありえないわー。
Bさん: 高い年収が提示されてるってことは、それだけ業務がハードってことなんだよ。楽して高い給料なんて、そうそう転がってないってことを覚えておいた方がいい。
Aさん: うーん、確かに言われてみればそうかも…。俺、高い給料につられて頑張れるタイプだと思ってたんだけど…。
Bさん: 甘いよ、Aさん。高い給料だからって頑張れる人は、100人中ほんの数人だよ。ほとんどの人は、人間関係が悪かったり、長時間労働が続いたり、体調が悪くても休めなかったりすると、半年とか1年で心が折れて辞めていくんだ。
Aさん: ひえ〜、そんなに厳しいのか…。
Bさん: そういう会社って、常に求人を出してるんだよね。人がすぐに辞めちゃうから。それでもどうしても挑戦してみたいって言うなら、止めはしないけど…。
Aさん: うーん、どうしようかな…。
Bさん: ただね、Aさん。薬剤師としての職歴はすごく大事だよ。もしすぐに辞めることになったら、次の転職で不利になる可能性もあるから、慎重に考えた方がいいよ。
Aさん: そっか…。やっぱり安易に高額求人に飛びつくのは危険なんだな。Bさん、色々教えてくれてありがとう！ちょっと冷静になって考え直してみるわ。
Bさん: それが賢明だよ、Aさん。焦らず、自分に合った職場をじっくり探すことが大切だよ。応援してるからね。
