この場所を離れても

薬剤師になって10年。

病院の調剤室で働く私は、今日も変わらない白衣を身にまとい、変わらない棚の前に立っている。
新人の頃は、薬の知識を増やすたびに胸が高鳴った。
患者さんの表情が和らぐ瞬間に、心が満たされた。
でも最近は、何かが足りない。

「これってどういう作用ですか?」
後輩に聞かれて答える自分が、まるで録音された音声みたいに感じる。
評価されているのはわかっている。人間関係も悪くない。
でも、心の奥がずっと、空っぽのまま。

ある夜、スマホで何気なく薬剤師向けの情報サイトを眺めていた。
「治験業務」「がん領域の専門薬剤師」「大学病院での研究支援」
そんな言葉が目に飛び込んできた。

知らない世界が、確かに広がっている。
胸がざわついた。
でもすぐに、「収入が減るかも」「今の職場は安定してる」と、頭の中でブレーキがかかる。
結局、何も行動できないまま、自己嫌悪だけが積もっていく。

そんなある日、患者さんから手紙をもらった。
「薬剤師さんの説明で、薬を怖がらずに飲めました。ありがとう」
その一文に、涙がこぼれた。
私は、誰かの役に立ちたくてこの道を選んだんだ。
でも今の私は、誰かのためというより、自分の安定を守るために立ち止まっている。

その夜、私はパソコンを開いた。
転職サイトを見て、専門性を高められる職場の募集に目を通した。
怖い。でも、ワクワクする。
「成長したい」という気持ちは、まだ私の中に生きている。

この場所を離れても、私の可能性はある。
そう思えた瞬間、少しだけ、未来が明るく見えた。

* * *

もしあなたも、
「評価されてるし、人間関係も悪くない。でも、心の奥が空っぽ」
「後輩に答える自分が、まるで録音された音声みたい」
「成長したい気持ちはあるけど、安定を守るために立ち止まってる」

そんな気持ちを抱えているなら。

まずは薬剤師専門のエージェントに、
今の気持ちを話してみませんか?

このストーリーの主人公のように、
治験業務、専門薬剤師、研究支援など、
知らない世界が、確かに広がっています。

話していくうちに、
「成長したい」という気持ちが、
まだ自分の中に生きていることに気づけるかもしれません。

「この場所を離れても、私の可能性はある」

そう思えたら、 少しだけ、未来が明るく見えるかもしれません。

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