2025/04
A:ねぇねぇ、2024年度の診療報酬改定で“在宅薬学総合体制加算”ってのが出てきたらしいけど、「加算2」ってなんかハードル高いって聞いたんだけど…それってどういうこと?
B:あー、それね。確かに「加算2」はかなりハードル高いんよ。厚労省の調査で、届け出てる薬局の中で「加算2」を出してるのは、たったの**15.8%**なんだって。
A:え、そんなに少ないの?なんで?条件がキビしいってこと?
B:そうそう。一番ネックになってるのがね、「小児在宅の実績」ってやつ。具体的には過去1年で6回以上の小児在宅の対応経験が必要なの。で、それがない薬局が90%超えっていう…つまりほとんどが該当してないってこと。
A:あ〜、小児の在宅って確かに限られてるし、なかなか難しいよね…。
B:さらにだよ、「無菌製剤処理の設備がない」とか「6品目以上の医療用麻薬を備蓄してない」とか、他の要件もガチめ。これもまた届け出の足を引っ張ってる原因。
A:設備も備蓄もいるって…めっちゃ本格的な在宅体制じゃん。
B:まさにその通り。で、実際に「無菌調剤やってるよ」って答えた薬局は全体で**5.4%**しかないんだけど、「加算2」を取ってる薬局だけ見ると、**27.3%**に跳ね上がるの。つまり、加算2って、かなり“ちゃんとした”在宅医療をやってるとこしか無理ってことよ。
A:夜間対応とかも関係あるの?
B:あるある。夜間とか休日の対応体制がある薬局は75%くらいあって、実際にやってる内容は「調剤」がトップで、その次が「電話相談」とか。でも、夜間訪問で加算が取れたケースはめっちゃ少なくて、ほとんど該当なしって回答が約80%。
A:なんか、頑張ってるけど報われてない感あるな…(笑)
B:ほんとそれ(笑)。あとね、他の薬局と連携して在宅やってるとこも**17.6%**しかない。多くは単独で頑張ってる感じ。しかも、在宅への“移行初期”って大事なフェーズに関わってる薬局も、**11.6%**と少なめ。
A:うーん…そりゃ加算2の取得って難しいわけだ…。
B:そうなんよ。でも、患者さんの薬の種類を見直して減薬につながったケースが24%くらいあったり、薬剤師の関わりでいい結果も出てるのは事実。だから、体制さえ整えば、もっと加算2を目指す薬局も出てくるかもね。
A:なるほどねー。ありがとう、すごくわかりやすかった!加算2って、ただの数字じゃなくて、薬局の“本気度”が問われてる感じなんだね。
B:まさにそれ。ハードルは高いけど、質の高い在宅をやるには避けて通れない道、って感じかな。