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「はあ……」
調剤室の隅で、今日何度目かのため息をついた。患者さんの顔を思い浮かべながら丁寧に調剤する毎日。それはそれでやりがいもあるんだけど……。
最近、妙に転職という二文字が頭をよぎるんだ。きっかけは、同期のサトシが転職に成功したって話を聞いたこと。聞けば、給料もアップして、残業も減ったらしい。「いいなあ」って素直に思った。
今の職場だって、人間関係は悪くない。でも、毎日同じことの繰り返しで、なんだか自分の成長が止まっているような気がするんだ。新しい環境に身を置いて、もっとスキルアップしたい。そう思うのは、そんなにおかしいことなのかな。
でも、Bさんの話が頭から離れない。「40代以上の男性薬剤師で、転職回数が10回以上の人がたまにいる」か……。想像するだけでゾッとする。転職はエネルギーがいるし、新しい環境に慣れるまでは不安も大きい。それを何度も繰り返すなんて、一体どんな気持ちなんだろう。
「またすぐ辞めるんじゃないか」
Bさんのその言葉が、まるで自分の未来を暗示しているようで怖い。安易な気持ちで飛び出して、もし次の職場がもっと合わなかったら? それを繰り返していくうちに、本当にどこにも居場所がなくなってしまうかもしれない。
かと言って、現状に甘んじているのも違う気がする。このまま何年も同じように働き続けて、本当に後悔しないんだろうか? もっと自分の可能性を試してみたい気持ちもあるんだ。
どうすればいいんだろう……。ぐるぐると同じ考えが頭の中を駆け巡る。
なんとなくモヤモヤしながら働く日々。
悪い職場ではない。人間関係も悪くないし、給料もそこそこ。
──でも、ふとした瞬間に思う。
「このままでいいのかな」
「もっとやりがいを感じられる場所、ないのかな」
そんなある日、スマホで「薬剤師 転職」って検索してみた。
上の方に出てきた転職エージェントのサイトを、なんとなく開いてみる。
「無料相談受付中」「非公開求人あり」
派手な言葉にちょっと警戒しつつも、メールアドレスと名前を入力してみた。
数時間後、思っていたよりも丁寧な返信が届いた。
「まずは、今の状況を詳しくお聞かせください」
そう書かれていて、ちょっと安心した。
数日後、電話で担当エージェントと初めて話す。
落ち着いた声の女性だった。
「まず、今の職場にどんな不満がありますか?」
「理想の働き方って、どんなイメージですか?」
当たり前のような質問だけど、実は自分でもよく分かっていなかった。
話していくうちに、自分の気持ちが少しずつ整理されていくのがわかった。
「病院で働くのもいいと思ってたんですが…夜勤が難しくて」
「在宅にも興味はあるけど、自分にできるか不安で…」
「大丈夫ですよ」と、エージェントは言った。
「未経験から始められる在宅専門の薬局もあります。研修制度がしっかりしてるところ、ご紹介できますよ」
「時短勤務や週3からの勤務も、意外と選択肢あります」
想像以上に、自分の可能性が広がったような気がした。
「今すぐ転職しなくても、情報収集だけでもいいんです。無理に急かすことはしませんから」
その言葉に、心からホッとした。
電話を切ったあと、私は深呼吸した。
転職って、もっと怖いものだと思っていたけど──
相談するだけで、こんなにも気持ちが軽くなるんだ。
私の転職活動は、今日ここから始まった。
焦らなくていい。でも、止まらない。
自分の理想の働き方を、少しずつ見つけていきたいと思う。
* * *
もしあなたも、
「このままでいいのかな」とモヤモヤしているなら。
まずは薬剤師専門のエージェントに、
今の気持ちを話してみるだけでも、何かが変わるかもしれません。
「転職するかどうか、まだ決めてない」
「ただ、今の不安を誰かに聞いてほしい」
それだけでも大丈夫です。
話していくうちに、自分の気持ちが整理されて、
「こんな働き方もあるんだ」という発見があるかもしれません。
※ 相談だけでもOKです。完全無料です。