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「すみません、やはり週3日のパートでは厳しいです」
電話口で告げられた言葉に、私は深いため息をついた。これで5件目の断り。子どもが3歳になり、ようやく仕事が出来ると思っていた矢先のことだった。
薬剤師免許は持っていても、調剤経験がないというハンデは、想像以上に大きかった。
「週3日だと、業務を覚えるのに1年以上かかってしまうんです」
採用担当者の言葉は理不尽ではなかった。週に3日、それも10時から15時までという限られた時間では、スキルの習得に時間がかかるのは当然だ。
キッチンテーブルに座り、求人サイトを再度開く。「未経験可」という文字に目が止まるが、よく読むと「週5日勤務できる方」という条件が続いていた。
「どうしたの?」
夫が肩に手を置いた。
「全部断られた。やっぱり週3日じゃ無理みたい」
「じゃあ、週5日働けばいいんじゃない?」
「でも、そうしたら保育園のお迎えは?」
答えのない会話が続いた。
その夜、同級生の直子から連絡があった。
「調剤薬局でパート募集してるよ。私の勤め先なんだけど」
半信半疑で面接に行くと、薬局長は優しい笑顔で迎えてくれた。
「確かに週3日だと難しいですが、17時以降も働けるなら検討できますよ」
その言葉に、私は勇気を出して提案した。
「最初の3ヶ月だけ週5日フルタイムで働かせてください。業務を覚えたら、週3日に減らしたいんです」
薬局長は少し考え、頷いた。
「それなら、スキルの習得も早いでしょう。チャレンジしてみましょう」
こうして私の調剤薬局デビューが決まった。
最初の1ヶ月は地獄だった。処方箋の見方、薬歴の書き方、在庫管理、そして患者対応。未経験の私にとって、全てが初めての経験だった。
保育園のお迎えは夫と両親に頼り、家事はほとんど手つかず。でも必死に食らいついた。
「随分上達しましたね」
先輩薬剤師の言葉に、少し自信が持てるようになった頃、3ヶ月が経った。
「ここからは週3日でいいですよ。基本はマスターしたし」
薬局長の言葉に、心の中でガッツポーズをした。
今日も処方箋を手に取りながら、あの時の決断は正しかったと思う。
最初から妥協せず、一気に学んだからこそ、今がある。
週3日のパートでも、自信を持って薬を届けられる薬剤師になれた。
長い道のりだったけれど、これが私の歩んだ道。
* * *
もしあなたも、
「週3日のパートで働きたいけど、どこも断られる」
「子どもがいるから、フルタイムは難しい」
そんな悩みを抱えているなら。
まずは薬剤師専門のエージェントに、
今の状況を話してみませんか?
このストーリーの主人公のように、
「最初の3ヶ月だけフルタイム、その後週3日」という働き方や、
「17時以降も働けるなら」という条件交渉も、
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