「医療費節約」か、それとも「患者の負担増」か?OTC類似薬のゆくえ

2025/08

OTC類似薬の保険見直しをめぐる会話

A:ねえBさん、最近ニュースで「OTC類似薬の保険見直し」って聞いたんだけどさ。あれってどういう話なの?

B:うん、あれはね。いま保険でカバーされてる薬の中に、市販薬(OTC)と成分がほとんど同じ「OTC類似薬」っていうのが大体7,000品目くらいあるのよ。で、それを「本当に全部保険で面倒みるべき?」っていう議論が始まってるんだ。

A:え、でもそれって困る人多そうじゃない?

B:そうそう。だから日本医師会は「保険から外すなんて絶対反対!」ってめちゃ強気に言ってる。理由は2つあって、①患者の自己負担が増えること、②自己判断で市販薬だけに頼っちゃって、病気の発見や治療が遅れるリスクがあること。

A:なるほど…。薬剤師の立場はどうなの?

B:日本薬剤師会はね、「とにかく慎重に」ってスタンス。患者さんが安全に薬を使えるように、拙速じゃなく丁寧に議論すべきってことだね。

A:でも政府はやっぱり医療費を減らしたいんだよね?

B:うん、その通り。医療費が膨らみ続けてるから、政府や一部の政党(国民民主党とか維新とか)は「ここ削れるんじゃ?」って狙ってる。2025年末の予算編成に向けて、どこまで削るか、自己負担を増やすか、議論が加速しそう。

A:へぇ~。じゃあ、どの薬が外れるとかはもう決まってるの?

B:いや、まだ白紙状態。日医も「薬ごとの事情とか患者さんの状況を全然考えてないじゃん」って反発してるし。結局「どの薬を保険で残すのか、外すのか」ってのはこれからの大きな注目ポイントってわけ。

A:ふむふむ。つまり、患者にとっては「自己負担が増えるかも」っていうのが一番気になるとこだね。

B:そうそう!まさにそこが国民に直結する問題。だからニュースで続報チェック必須だよ。