「薬機法って何が変わったの?」中学生でもわかるように解説!

2025/05

改正薬機法について、ちょっと教えて!

A: ねぇねぇ、ニュースで見たんだけどさ、なんか薬に関わる法律が変わったらしいね?「薬機法」とか言ってたっけ?

B: あー、見た見た!そう、『薬機法』の改正ね。5月の14日に国会で通ったんだよ。

A: へえ、そうなんだ。でも、薬の法律って聞くと、なんか難しそうでよく分かんなくてさ。私たちに何か関係あることなの?

B: うん、関係あること、いくつか含まれてるんだよ。ざっくり言うとね、薬の品質とか安全を今まで以上にちゃんとしよう!とか、日本で新しい薬をもっと作りやすくしよう!とか、あと薬局に関することも変わるんだ。

A: へえ、品質とか安全がさらに?どう変わるの?

B: 例えば、薬を作ったり売ったりしてる会社に、薬の「品質の責任者」と「安全の責任者」っていう専門家を、必ず置かなきゃいけなくなったんだって。あと、もし法律守ってないような会社があったら、国がその会社の偉い人(役員)に「責任者を変えなさい!」って命令できるようになるんだよ。

A: えー、それは結構厳しいね。ちゃんと誰が責任者かハッキリさせて、ダメなら変えさせちゃうってことね。

B: そうそう。あとね、会社を支援するお金の話もあってさ。ジェネリック医薬品ってあるでしょ?あれがちゃんと手に入るように、作る会社がまとまったり効率上げたりするのを助けるためのお金が出るようになったり、新しい薬の研究開発を応援するための基金もできたんだよ。

A: なるほど、会社を応援することで、私たちが使う薬が安定したり、新しいのが生まれたりするってことか。

B: そういうこと!

A: じゃあさ、私たちが薬局で薬を買う時って、何か変わるの?

B: それがね、いくつかあるんだよ。まず、病院で処方箋をもらって買う薬(医療用医薬品)は、基本的には処方箋がないと買えないっていうのが、改めてハッキリした感じかな。

A: ふむふむ、それはこれまでと大きくは変わらない感じ?

B: 原則はね。で、一番「おっ?」と思ったのが、咳止めとか風邪薬の一部で、厚生労働省が「乱用防止医薬品」って指定するやつがあるんだけど。

A: あ、たまにニュースで聞くやつだ。

B: そうそう。あれの大きいサイズとか、何個もまとめて買うのは、20歳未満の人には売っちゃダメになったんだって!

A: えー!そうなんだ!それは結構大きな変更だね。知らなかったな〜。

B: だよね。あとね、地域の皆さんの健康を積極的にサポートしてくれる薬局を、都道府県が「健康増進支援薬局」って認定する新しい制度もできるんだって。

A: へー、それいいね!かかりつけの薬局がそういう認定受けてると、健康のこととか相談しやすそうだね。

B: そうだよね。あと、法律本体じゃないんだけど、法律を通す時に「こういう点も気を付けてね」っていう追加の意見みたいなの(附帯決議って言うんだけど)も出たんだよ。

A: ほうほう。どんな意見?

B: 薬局で、処方箋なしで医療用医薬品を売ること、いわゆる「零売」って言うんだけど、あれについてね。「やむを得ない場合」なら売ってもいいってことになってるんだけど、その「やむを得ない場合」って具体的にどういう時か、国民が薬をちゃんと手に入れられるように配慮してね、って。

A: なるほどね。

B: あと、零売のルールが厳しすぎて、薬局がお店続けられなくなるようなことにならないように、規制は最低限にしてね、っていうお願いも付いてるんだって。

A: あー、必要としてる人が困らないように、かつ薬局も困らないように、ってことか。その辺もちゃんと考えてるんだね。

B: そうそう。まあ、全体的には薬を安心して使えるように、新しい薬ができやすくするように、っていうのが大きな流れかな。そして、私たちにとっても身近な薬局のルールもちょっと変わる、っていう感じだね。

A: いやー、なんか難しそうだったけど、すごくよく分かった!ありがとう!

B: いえいえ!特に若い人に関係する薬の販売禁止は、ちょっと覚えておくといいかもね。